ボリンジャーバンドの戻りトレード:過熱後の「戻ってくるポイント」だけを狙う
Part 1では、EMA20を使ってトレンドに沿って取引する方法を見てきましたが、今回のPart 2ではそれとは正反対の性質を持つ戦略を扱います。
それが、ボリンジャーバンドの戻りトレード戦略です。
この戦略は、「今の相場は、動きすぎていないだろうか?」という問いからスタートします。
ボリンジャーバンドの戻り戦略とは?
ボリンジャーバンドは、価格が通常どの範囲で推移しているのかを視覚的に示してくれる指標です。
価格はほとんどの時間この範囲の中で動いていますが、時には感情的な買いや売りによって、上部バンドや下部バンドを強くタッチしたり一時的に外へ抜けたりする場面が生じます。
この戦略では、そうした局面を「過熱ゾーン」と捉え価格が再び平均的な範囲へ戻ろうとする動きだけを狙います。
この戦略の核心となる考え方
- 価格は常に一方向へ動き続けるわけではない
- 急激に上昇すれば一度スピードを落として調整
- 急激に下落すれば再び反発しようとする動きが生まれる
ボリンジャーバンドの上部・下部バンドは、このような「息を整える動き」が起こりやすい境界線です。
だからこの戦略は、事前に予測して入る手法ではなく、過熱のあとに反応が出た場面だけを狙う戦略なのです。
エントリーに対する基本的な考え方(初心者向け)
- 上部バンドを強くタッチしたあと、それ以上上昇できず方向が切り替わった場合
→ 売り方向を検討する
- 下部バンドを強くタッチしたあと、それ以上下落できず方向が反転した場合
→ 買い方向を検討する
重要なのは、「触れたかどうか」ではなく「触れたあとに方向が変わるかどうか」です。
そのため、この戦略では常に次のローソク足の方向を確認してから判断します。
この戦略がよく機能する相場環境
ボリンジャーバンドの戻り戦略は、あらゆる状況で使う手法ではありません。
- 価格が一定のレンジ内で推移しているとき
- 方向感の強くないレンジ相場
- 緩やかな値動きが繰り返されている局面
このような相場では、過熱 → 戻り → 再均衡という流れが比較的頻繁に現れます。
必ず注意しておくべきたった一つのこと
価格がバンドを突き抜けたまま一方向へ動き続ける場面があります。
これは戻りではなく、新しいトレンドが始まる局面である可能性があります。
そのためこの戦略は、強いトレンド相場では思い切って「休む」戦略です。
「今回は戻ってくるはずだ」という期待で耐える手法ではないという点を必ず覚えておいてください。
初心者が覚えておけば十分なポイントまとめ
- ボリンジャーバンドは価格の「一般的な範囲」を示す
- その範囲を外れると戻る確率は高くなる
- ただしトレンドが強い場合は戻らないこともある
- だからこそ必ず反応を確認してからエントリーする
まとめ
ボリンジャーバンドの戻り戦略は、方向を当てにいくための手法ではなく過熱のあとに訪れる「均衡」を待つ戦略です。
Part 1のEMA戦略が「流れに乗る戦略」だとすれば、
Part 2のボリンジャーバンド戦略は「行き過ぎた動きを一度戻す戦略」と言えるでしょう。